各校で取得できる資格やキャリアサポートの仕組みをご紹介
各校で取得できる資格やキャリアサポートの仕組みをご紹介
横浜薬科大学では、学生の薬剤師国家試験取得に向けたさまざまなプログラムを提供しています。そのほか、4年制薬科学科では2016年4月から中学・高校理科の教育課程を開設し、多彩なキャリア形成の可能性が広がっています。
本学では、学生がさまざまな資格を取得できるチャンスを得られるようにプログラムを組んでいます。6年制薬学部と4年制薬学部では取得できる資格に違いがあるため、それぞれの学科の特徴をご説明します。
【6年制薬学部卒業で取得できる資格】
・薬剤師国家試験受験資格
・登録販売者の受験資格
・医薬部外品・化粧品・医療用具の製造所の責任者
・食品衛生監視者
・食品衛生管理者
【4年制薬学部で取得できる資格】
・中学教諭一種免許状(理科)
・高等学校教諭一種免許状(理科)
本学ではひとりでも多くの学生が薬剤師国家試験に合格することができるように、独自の学力強化対策を実施しています。まず、薬剤師になるには4年次に共用試験(OSCE、CBT)、6年次修了後に薬剤師国家試験に合格しなければいけません。そのため、本学では1年次からプログラムをスタートし、6年次には「浜薬生、全員合格」を目標に、さらに本格的な国家試験対策に臨みます。
【高校範囲の復習にも対応】
薬剤師国家試験は薬学の専門知識のほかに、物理・化学・生物などの分野から出題されます。高校での理科3科目は、薬学部の専門科目を理解するうえでしっかりと身に付けておく必要があります。しかし、これらの科目はすべてが大学受験に必要なわけではないため、未履修の生徒もいます。
そのような生徒のため、本学では1年次に「薬学入門化学」「薬学入門生物」「薬学入門物理」の3科目を開講し、高校時の未履修科目や苦手科目を克服できるプログラムを組んでいます。繰り返し学習が大切な化学、生物はネットを利用して学ぶことができる「ハマヤクベーシック問題集(e-Learning)」というオリジナル教材を作成し、1年生から3年生が通学時間などを利用して勉強できるようになっています。
【最先端IT技術を活用】
平成18年に大学の薬学科が4年制から6年制に移行したことにより、医療の現場に即した科目を強化しました。4年次にはさまざまな場面を想定した実技試験OSCEや、コンピュータを利用したCBTなどに合格したあと、病院や薬局で実務実習に参加する仕組みに変わりました。実務実習を終えなければ、国家試験の受験資格さえ得ることができないという厳しい状況です。
このような状況を乗り切るため、本学では毎日の授業をデジタルアーカイブ化した「EduCanvas」を提供し、学生がインターネットを利用して授業を繰り返し復習できるようにしました。さらに、国家試験の過去問題をデータベース化し、学生が自らチャレンジして弱点を見つけることができるようなシステムを構築しています。薬剤師国家試験対策の講習会は、すでに約1,700講義がe-Learningに収録されていて、すべての学生がいつでもどこからでもアクセスできるようになっています。
【マンツーマンの指導】
よりきめ細やかな国家試験対策をするために、本学では薬学教育センターに個別指導室を設けています。近年の国家試験をパスした助手などにより、最近の出題傾向にも対応できる指導を行っています。
本学の薬学教育センターには専任教員が常駐していて、学生が疑問に思った点をいつでも質問できるような仕組みを作りました。指導担任制度も充実しており、決められた曜日・時間に担任教員と一対一で面談することもできます。授業内容、学生生活、進路、就職などメールでの相談にも対応しています。
薬剤師への道は決して平坦なものではありません。本学では、日々不安に感じたことを相談できるサポート体制を構築しました。
【基礎学力サポート】
本学ではAO入試の入試制度を設けています。AO入試で入学した学生の中には、一般入試で入学してきた人たちに比べて学力面で不安を感じる人も少なくありません。本学では、化学、生物、物理、数学、英語の各分野のエキスパートが基礎学力の強化をサポートします。薬剤師試験に向けた準備が本格化する前に不安を払拭していただけるはずです。
【実務実習プレ教育】
病院や薬局での実務実習に備えて事前に医療の現場でしっかりと学ぶことができるように、本学では実務実習センターを設け、基礎的な知識と技能を徹底的にトレーニングします。軟膏調剤、無菌調製、軽量調製などの訓練をしっかりと積み、実務実習の現場に向かった時には、単にテクニックだけではなく薬剤師として患者さんにどう向かうべきかなど、深い気づきができるように指導しています。
【豊富な実務実習】
一口に実務実習といっても、さまざまな現場があります。「患者さんに信頼される薬剤師」「医師と連携できる薬剤師」「「漢方に強い薬剤師」「健康管理にくわしい薬剤師」それぞれの目標に合わせ、本学では実践的なプログラムを用意しています。
キャリアサポート課は1年次から学生を支援しています。早期にマナーを身に付けさせ早期体験学習の場に派遣し、将来、自分がどのような薬剤師になりたいのか考える機会を積極的に設けます。2年次、3年次には個別にキャリア相談も行い、課外活動も継続して支援していきます。
4年次になるとキャリア講演会、就職活動理解セミナー、ランチョンセミナーなども開催し、将来の方向性をより具体化するように促しています。5年次には就職ガイダンス、インターンシップ支援説明会、就職相談個別指導、合同企業説明会、履歴書書き方講座など、いよいよ本格的なキャリア支援を行い、就職活動に必要なスキルを一通り身に付けられるようなプログラムを組んでいます。6年次は個々の具体的な就職活動を支援し、卒業まで手厚くサポートします。
本学に寄せられた求人数を年度別に見てみると、2014年には732社7,959人、2015年には782社7,051人と学部定員数を大幅に上回る求人があり、長引く不況にもかかわらず、企業様側から好意的に捉えていただいている様子が伺えます。
2015年の業種別進路状況を見てみましょう。病院28.5%、薬局・ドラッグストア52%、その他企業9.4%、公務員6.3%、その他4.7%となっています。本学の場合、病院、薬局への就職が多いことが特徴です。
2012年から2015年の一期生から四期生までの就職先を見てみると、やはり、病院、薬局へ就職した卒業生が多いことがわかります。なかでも、本学の所在地である神奈川県内の病院への就職が目立っています。
【病院】
菊名記念病院、亀田総合病院、山王病院、国立病院機構、岐阜県総合医療センター、大和成和病院、海老名総合病院、横須賀共済病院、厚木佐藤病院、横須賀市立市民病院、神奈川県立病院機構、横浜市立病院、神奈川病院、溝川病院、公立森町病院、北里大学研究所、久里浜医療センター 他
【薬局・ドラッグストア】
アインファーマシーズ、イオンリテール、ウエルシア関東、エスシーグループ、カワチ薬品、杏林堂薬局、クスリのアオキ、クスリの福太郎、コクミン、ココカラファインヘルスケア、新共薬局、トライアド・ジャパン、クリエイトエス・ディー、徳永薬局 他
【公務員】
航空自衛隊、麻薬取締官、科捜研(埼玉)、川崎市職員、厚生労働省(厚生労働技官)、東京都(港区衛生管理士) 他
【企業・他】
扶桑薬品工業、富士薬品、杏林製薬、武田薬品、エースコック、ユースキン製薬
【進学】
東北大学大学院医学系研究科、東北大学大学院農業研究科生物産業創成化学、慶応義塾大学医学部大学院、東京大学大学院、神奈川歯科大学(編入)
【教育】
横浜薬科大学(職員)
本学では薬剤師国家試験の合格と、卒業時の就職に向けて手厚いサポートをしています。多くの企業様から求人のお話をいただいているので、卒業後の進路も含めてご安心いただけると思います。
※この情報は2016年8月現在の情報です。