日本経済大学大学院での起業家育成、キャリアサポートについて

起業家育成　HATCHERY（ハッチェリー）

HATCERYは「孵化場」という意味ですが、各種ベンチャー起業を長期的視野で支援するベンチャー・インキュベーターとして平成12年8月25日にキャンパス内に誕生しました。数多くのベンチャー起業が集まる渋谷の「地の利」をいかし、さまざまな支援者と協同できるという本校ならではの「人の利」、日本経済の変革期というまたとない「時の利」をいかして、日本経済そのものを活性化できる起業家の輩出を目標にしています。

【未来へのチャレンジを支援】
経済、商学、法学などの基礎知識を身につけた学生を対象に、起業に必要な発想力、企画力、創造力、交渉力、プレゼンテーション能力などを幅広く身につけることを目指します。オフィス、通信設備などを無料開放し、資金はないものの起業したいと真剣に考えている学生をサポートしています。これまで数多くの企業がHATCHERYから巣立っていきました。また、独立に限らず、家業を継いで発展させたいと考えている人にとっても最適の学びができる空間になっています。

【長期的視野を重視】
残念なことに、日本のベンチャーの中には株式公開だけを目的にしている企業も少なからず存在します。しかし、株式公開の本来の目的は、企業が成長して社会貢献していくためのひとつのステップでしかありません。HATCERYは資金優先の短期的支援ではなく、長期的視野で企業の成長を考え、企業と苦楽をともにしていくインキュベーターです。

【企業色の少ない中立的立場】
本校は全国に53の大学・専門学校を抱える都築学園グループを母体に創立されました。特定の業界色や企業色のない、中立的な立場から真のアントレプレナー支援を実現することができます。

【おもな成功例】
・株式会社アイスタイル
女性向け化粧品情報のコミュニティサイト@cosmeの運営

・株式会社リサイクル1
産業廃棄物の排出企業と処理業者をインターネットで結ぶ事業を展開

・株式会社ベンチャーナウ
ネットベンチャーの情報提供。ニュースサイト「VentureNow」の運営と出版事業

・株式会社オーシャナイズ
広告付き無料コピーサービス「タダコピ」を展開。大学生協店舗設置コピー機の用紙裏面を広告スペースとして提供

・株式会社ユーグレナ
ミドリムシ「ユーグレナ」の研究開発・製造・販売、環境ビジネスへの応用、バイオテクノロジー関連ビジネスの事業開発・投資など

・株式会社アクシス
携帯電話向け検索マーケティング事業。携帯電話向け広告、携帯電話向けコマース事業、コンサルティング事業、システム開発・製作、ホームページの作成

キャリアサポート

ひとりひとりの「個性の伸展」を建学精神としている本校ならではのキャリアサポートを実践しています。ここでは、本校独自の特色をご紹介します。

【対面指導と異文化交流】
教職員が学生一人ひとりと対面で面談し、個性を重視した親身な進路指導を行っています。学部生も含めればアジア諸国を中心とした19ヶ国からの留学生が在籍している本校ならではの他国文化受容、ダイバーシティ意識を活かした進路に対応できるのも特徴のひとつです。

【充実したインターンシップ制度】
社会人入試で入学してくる学生もいますが、大学院生のほとんどは大学からストレートに進学してきた学生です。それまで企業を知らなかった不安を、学部生以上に抱えている院生も少なくありません。本校では院生も利用できるインターンシップ制度が非常に充実しています。約150社の協力のもと、春休みまたは夏休み期間に2周間程度の就業体験を経て、自信を持って就職活動にチャレンジする院生も少なくありません。

【ゼミでの進路指導】
大学院では少人数のゼミが授業の中心になりますが、担当の教員が専門分野を活かした進路指導の相談も受け付けています。自分の専門分野で活躍できる舞台を手に入れるべく、就職をしたいと考えている学生の希望が叶うよう、きめ細やかなサポートをしています。

キャリアサポートへの思い

日本経済大学大学院が目指すのは、アジアにおけるビジネスリーダーとして活躍できる人物です。日本企業の多くがアジアへのビジネス展開に意欲的ですが、本校では留学生はもちろん日本人学生も、日本でも現地でもリーダーとなりうる人材を育成することが目標です。

【内定者の声】　
就職活動に大切なのは「笑顔」「あいさつ」「時間に余裕を持って試験会場へ行く」の3つです。まずは、笑顔とあいさつで面接官に好印象を与えることを忘れないようにしました。あとは、面接のときに心に余裕がなくなってしまうので、絶対に試験（面接）会場に遅刻したり遅刻ぎりぎりに行ったりはしないことは、けっこう大切だと思います。

就職状況

2014年3月に卒業した一期生の学部生は、日本人内定率100%、留学生内定率82.5%という好成績をおさめました。大学院卒業生もこれと同様の水準にあります。内定先比率を業種で見ると、飲食業27%、小売業17%、サービス業12%、IT・通信業10%、不動産7%、医療・福祉7%、教育5%、建設・設備・土木5%、観光（旅行・ホテル）4％、製造3％、卸売3％、その他2％になっています。職種別では営業34％、総合26％、事務19％、翻訳・通訳8％、販売・接客9％、技術4％という結果でした。

就職先一覧

近年、日本の消費が低迷し、大企業だけではなく中小企業も海外に市場を求めて進出しています。そのような数多くのグローバル企業から、さまざまな国籍の学生が集う本校学生へのニーズは年々高まる一方です。

グローバル化が進む現代ビジネス・シーンにおいて、高度な専門知識と語学力を身につけた卒業生の需要は非常に高いレベルにあります。大学院への進学は就職に不利になるのではないかと考える学生も少なくないようですが、日本経済大学大学院ではそのような心配はありません。どのような激動の時代の中でもしっかりと自分のポジションを確立することができる優秀な人材の育成に向け、これからも邁進していきたいと考えています。